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本市を取り巻く情勢と展望

次に本市を取り巻く政治・経済、暮らし、地方自治の情勢と展望についてであります。
経済状況では、近年、リーマン・ショックを契機とする世界金融危機を経て、ようやく景気回復の兆しが見えはじめておりましたが、ギリシャの財政危機に始まる欧州全体の信用不安が広がり、世界経済は、減速傾向となっております。
加えて、戦後最高値という歴史的な円高、東日本大震災による被災や原子力発電・エネルギー供給問題、長期化したタイの大洪水などの影響により、産業界は大きな打撃を受け、国内産業は大変厳しい状況に直面しており、国内経済の先行きは、依然として不透明であります。
また、TPP(環太平洋経済連携協定)への参加の問題をはじめ、政府の「税と社会保障の一体改革」に盛り込まれた消費税の増税法案や社会保障のあり方の問題、少子高齢化と所得格差の拡大、雇用情勢の悪化など、数多くの構造的な政治と暮らしに係る課題が山積している状況であります。
このような厳しい社会経済状況による閉塞感に加え、迷走する国政とあいまって、地方自治のあり方も、今、大きく変わろうとしております。
昨年11月に行われた大阪府知事・大阪市長選挙結果に現れておりますように、現行の地方自治の枠組みや行政サービス、運営のあり方、見直しが、住民から鋭く問われていると認識いたしております。
また、現在、府市統合の理念で進められている「大阪都構想」につきましても、本市に多大な影響が生じてくるものと捉えており、その動向を注視、分析するとともに、避けることなく真正面から、是々非々の立場で、今後、対応していかなければならないと考えております。 
このような地方から変革を求める動きは、地方分権の進展と併せて、一層高まっており、国においては、地方分権改革による権限移譲を強力に進めており、基礎自治体としての本市の権限は、今まで以上に大きくなってきております。このことは、基礎自治体の自由度が高まると同時に、従来の国の定めた基準ではなく、市の実情にあった基準を自らの責任で決め、それに基づき特色、特徴のあるまちづくりを行っていかなければならないということであります。
今や、各自治体は生き残りをかけ、厳しい都市間競争にさらされており、いかにして市の魅力を高めていくかが、私たちに託された大きな課題であります。
権限の拡大に伴う財源の確保は課題でありますが、この流れは、また、「住むなら門真と選んでいただけるまちづくり」を推進する絶好のチャンスでもあると認識しております。
その基盤となる本市の財政状況につきましては、2次にわたる行財政改革推進計画、財政健全化計画の実施により、普通会計において、平成22年度決算で約7億3百万円の黒字を確保し、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、97.1ポイントとなり、平成12年度以来11年ぶりに100を下回ったところであり、将来への投資に回せる財政構造に転換しております。
さらに、本市の財政にとりまして最大の課題である「財政健全化法」に基づく連結実質赤字比率につきましても、5.25ポイントの大幅な改善により8.54ポイントとなり、早期健全化団体への転落という、直面する危機からは完全に脱しております。
しかしながら、市税収入の落ち込みが予想される中、依然として、国民健康保険事業特別会計の累積赤字額は、約47億5千1百万円であり、引き続き、行財政改革を不断に実行し、財政健全化を一層推進させていかなければなりません。
24年度におきましては、事務事業評価を一層強め、行政の透明化と施策の進行管理、市民参画を強化し、より質の高い行財政改革と併せて、本市ならばこその独自の色を出していけるよう、門真の民話をモチーフとしたイメージキャラクターの制定など戦略的な事業を実施し、オンリーワンの市政運営に邁進してまいります。
本年4月からは、「門真はすはな中学校」が開校いたしますが、全ての学校施設の計画的な整備を図ることにより、防災面や教育環境、地域との連携もこれまで以上に充実させ、あわせて学力向上施策も拡充させることで、本市の重点施策のひとつである「教育の向上」への環境が整ってまいります。
また、「まちづくり」におきましては、第5次総合計画の整備ゾーンを中心に市内の随所で大きな進展が見られます。
「産業振興」では、新たなものづくり企業等のネットワーク形成が始まっており、その動きを支えていく新しい産業振興施策を打ち出します。
そして、これらの重点施策の幹となる公民協働におきましては、昨年に協働促進のツールである地域通貨「蓮」の累計発行額が全国一となるなど、着実に地域団体をはじめNPOやボランティアによる活動が根付いてきており、花が咲き始めています。将来に向かって期待が膨らむ話題が増えてきていることを実感しております。
本市は、25年度に市制50周年という記念すべき大きな節目を迎えます。
今日までの本市が歩んできた歴史を踏まえ、今後さらに本市が大きく飛躍できる一年となるよう、市内に笑顔の花、元気の花など多くの花を咲かせ、市民の皆様と幸せを共感し続けられるよう、市政運営に全力で取り組んでまいりますので、市議会をはじめ、市民の皆様のより一層のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

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