平成30(2018)年度施政方針 むすびに
以上、平成30(2018)年度に取り組む施策の一端について申し上げました。
平成30(2018)年度予算につきましては、一般会計556億円、また、国民健康保険事業特別会計ほか5事業会計をあわせまして、総額約850億円としたところであります。
平成28(2016)年度決算において、歳入の大幅な減少などに伴い、およそ10億円もの基金の取り崩しを行ったことなどから、今回の予算編成は大変厳しく、昨年9月議会でもご答弁申し上げましたとおり、場合によっては、大幅な職員給与削減の断行も覚悟していかなければならないと考えていたところであります。
結果として、歳出削減に向けたシーリングを基本とした予算編成過程の中で、既存事業も含めた見直し、国庫補助金などの特定財源の確保など、各事業部門による自主的な見直し努力により、直面する急激な人口減少対策へと財源をシフトさせ、持続可能な行財政運営へ向けて舵を切ったところであり、この間の職員の努力に対し、感謝しているところであります。
しかしながら、基金に依存しない収支均衡型の予算の実現には至っておらず、今後懸念されます災害への備え、公共施設やインフラの老朽化への対応などを考えますと、一定額の基金の確保が必要であることから、弾力性のある財政構造への転換に向け、行財政改革の視点から一層の事務事業の改善や見直しを行ってまいります。
むすびになりますが、本市の名誉市民である故・松下幸之助氏が創業されました現・パナソニックが本年3月7日に節目の100周年を迎えられます。その歴史の中では、グローバル化する日本経済の荒波の中で、何度も危機的な経営状況を迎えながら、新たなチャレンジにより社員一丸となって苦難を乗り越え、今もなお成長を続けられていることに敬服いたします。また、時代の変化と消費者のニーズを的確に捉えることで、夢のある商品を絶えず開発され、国内外を問わず、多くの皆様に愛され続けているメーカーとなっているのではないかと考えるところであります。
このことは、本市といたしましても誇らしく、また、同様に時代の変化とそれに伴うニーズ、そして本市の状況を的確に把握し、エビデンスを踏まえ、先を見据えたサービスを積極的に提供するとともに、門真の魅力を市内外へと発信することで市民の皆さま、地域の各団体の皆さま、企業の皆さまに、そして、市外の皆さまからも愛され続ける門真を創ってまいりたいと考えております。
本市は、さまざまな課題が依然として多くあり、当面は財政的にも厳しい状況が続きます。しかしながら、逆境に立ち向かい、市役所が一丸となって新たなチャレンジを行うからこそ、職員一人ひとりの成長、ひいては門真の発展と明るい展望があるものと考えております。決して悲観的になり、手をこまねいているのではなく、現在は変革の過渡期と捉え、必ず乗り越えられるという前向きな意志を持ちながら、門真の魅力を高める施策へ積極的に投資し、着実に実行することで、誇りと愛着を持ち続けることができるまちへと変貌を遂げていけるよう、不屈の精神で市政に取り組んでまいりたいと考えております。
議員並びに市民の皆さまにおかれましては、なお一層のご支援、ご協力をお願い申し上げまして、私の平成30(2018)年度の施政方針とさせていただきます。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
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更新日:2019年10月31日