結核

更新日:2019年10月31日

守口保健所管内で、結核集団感染事例が発生しましたのでお知らせします。

結核は全国的に減少傾向にあるものの、大阪府内では、依然として多くの人が新たに発病しています。
平成27(2015)年の新規登録患者数は、2,074人でした。
2週間以上せきや痰(たん)が続くなど結核が疑われる症状があれば、早期の医療機関の受診をお勧めします。また、定期の健康診断で異常を指摘された場合には、速やかに受診しましょう。

結核とはどんな病気?

結核菌という細菌が体の中に入り、増えることによって起こる病気です。
せきやくしゃみをすると飛沫(しぶき)に含まれる結核菌が空気中に飛び散り、それをほかの人が吸い込むことにより「感染」します(空気感染)。

どんな症状がでるの?

初期の症状はカゼと似ていますが、せき、痰(たん)、発熱(微熱)などの症状が長く続くのが特徴です。また、体重が減る、食欲がない、寝汗をかく、などの症状もあります。
さらにひどくなると、だるさや息切れ、血の混じった痰(たん)などが出始め、喀血(血を吐くこと)や呼吸困難に陥って死に至ることもあります。

うつればすぐに結核になるの?

結核菌を吸い込んでも必ず「感染」するわけではありません。多くの場合、体の抵抗力により追い出されます。しかし、しぶとく菌が体内に残ることがあります。結核菌が体内に残っていても、ほとんどの場合、免疫によって封じ込められたままであり、一生発病しません。こうして菌が体内に潜伏し、封じ込められたまま活動していない状態のことを「感染」といいます。
「感染した」だけの状態なら、周囲の人にうつす(感染させる)心配はありません。

結核を予防するには?

免疫力が低下しないように規則正しい生活を心がけましょう。また、栄養バランスのよい食事と十分な睡眠、適度な運動などが大切となります。

なお、結核菌は紫外線に弱く、体外に排出された菌は日光に当たると数時間で死滅します。

早期発見・早期治療が大切

定期的に健康診断をきちんと受けることが重要です。また、カゼのような症状が長く続くようなら、医療機関を受診しましょう。ほかの人への感染を防ぐため、早期発見・早期治療が重要です。

乳幼児への予防は?

乳幼児は抵抗力が弱く、結核菌に感染すると髄膜炎や粟粒結核などの重症になりやすく、生命が危ぶまれることすらあります。

乳幼児への結核予防には、BCGが有効です。現在、予防接種法により、乳幼児期の重症結核を早期に予防するため、生後1歳に至るまで(標準的接種期間は5カ月~8カ月)BCGを接種しましょう。

結核に関するお問い合わせ先

守口保健所地域保健課

電話06-6993-3133

この記事に関するお問い合わせ先

保健福祉部 健康増進課 管理・医療グループ
保健福祉センター4階
〒571-0064 大阪府門真市御堂町14-1
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