東日本大震災により生じた災害廃棄物(がれき)の受け入れ

更新日:2020年11月25日

門真市では、東日本大震災の被災地支援は、大変重要なことであると考えており、これまで職員の被災地派遣などの取組みを積極的に行なってまいりました。

災害廃棄物(がれき)の受け入れにつきましては、有効な被災地支援策と考えておりますものの、原子力発電所事故に伴う当該廃棄物への放射性物質の付着の可能性が否めないことや、焼却による周辺環境への影響が予測しづらいことから、国の基準、大阪府の処理指針、近隣市の考え方や対応状況、市民の方々からいただく貴重なご意見などをもとに、慎重に検討・議論を重ねてまいりました。 まず、本市の焼却灰につきましては、その埋立処分地であるフェニックスにおける、埋立て基準や管理等の問題について、国からの見解が未だ示されておらず、適切な処分が行なえないこと。

加えて、大阪府より示された処理指針により、本市焼却施設での具体的な処理過程をシュミレーションした結果、受け入れたごみの保管、かくはんの役割を果たす「ごみピット」前において、ごみを持ち込まれた市民の方々の被曝の懸念が払拭できないこと。

さらには、本市施設での焼却により発生する、ばいじんへの放射性物質混入による大気への拡散、それによる被曝については、大阪府の処理指針等においても、専門家により「安全」と判断されておりますが、このことが、本市及び近隣市民の方々の「安心」につながっていない状況から、影響の範囲等を考慮した結果、近隣市とも歩調をあわせた判断をする必要があると考えました。 以上のことから、門真市では、放射性物質に汚染された可能性のある廃棄物の受け入れは、現状では困難であるとの判断に至りました。 門真市ではこれからも、被災地の早期復旧・復興を支援するため、可能な支援策を検討、実施してまいります。

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