平成31(2019)年度施政方針 はじめに

更新日:2020年03月05日

私は平成28(2016)年7月の市長就任から、この門真を市民の皆様が誇りと愛着の持てるまちへと変える、その決意で、多くの種を撒き、それらが芽吹き育つよう取り組んでまいりました。その中でも、子育て・教育環境においては、子育て世帯の方に寄り添った取り組みや、出産・子育てしやすい環境づくり、また、門真の将来を担う子どもたちが学校や地域の中でたくましく育つよう取り組んでまいりました。

平成28(2016)年度に実施した「門真市子どもの生活に関する実態調査」において子どもの貧困に関する生活実態が明らかになる中、大阪府のモデル事業としてスタートした「子どもの未来応援ネットワーク事業」でありますが、現在、当初目標の600人を大きく上回る、1,100人を超える市民ボランティアである子どもの未来応援団の皆様にご協力をいただいており、今では門真の事業としてしっかり根付いてきております。この門真には、温かい眼差しで子どもを見守ってくださる方々がたくさんいらっしゃると心強く感じているところであります。

本年も、市民の皆様とともに、子どもを真ん中においた、地域づくり、まちづくりを進めてまいります。

また、本年は、まさしく変化の年であります。この5月には新しく天皇陛下がご即位され、これまでの平成の時代から新たな時代へと変わる年であります。 また、6月にはG20大阪サミット、9月にはラグビーワールドカップが開催され、世界中から多くの人が大阪を訪れ、これまで以上に大阪が世界から注目される1年でもあります。 多くの変化が起きる新しい時代においても、市民の皆様に安心して暮らしていただけるよう取り組みを進めるのと同時に、この変化の年を好機ととらえ、市民目線に立ちつつ、チャレンジする気持ちを忘れない市政運営を行ってまいります。

さて、昨年を振り返りますと災害が相次いだ1年でありました。 大阪北部地震、度重なる台風、とりわけ9月の台風21号に関しては門真においても大きな被害が出たところであり、市民の皆様の安全で安心な暮らしを守ることの難しさや厳しさを改めて感じたところであります。 次の災害がいつ起こってもおかしくない、そうした認識のもと、今後も災害時には迅速で適切な対応ができるようにするとともに、災害の被害を少しでも抑えるため、防災・減災への取り組みを、皆様とともに進めてまいります。

経済情勢に目を移しますと、国が示しています平成31(2019)年1月の月例経済報告によりますと、「景気は緩やかに回復している」ものの、「通商問題の動向が世界に与える影響や、中国経済の先行きなど海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある」とされており、注視していかなければならないと考えております。 今後、2025年には、団塊の世代が後期高齢者となるなど、人口構造が大きく変化していく中で、超高齢社会への対応としてさまざまな取り組みが求められており、とりわけ、健康寿命の延伸が非常に重要な視点となっています。

一方で、同じ2025年に、大阪・関西万博が「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとして、さらには、サブテーマとして「多様で心身ともに健康な生き方」、「持続可能な社会・経済システム」を掲げて開催が決定されたことは、門真にとっても、市民の健康長寿や持続可能なまちの発展につながると大きな期待を寄せております。 政府によると2025年大阪・関西万博の開催により約2,800万人の来客が想定され、経済波及効果は全国で約2兆円と試算されており、その好影響を市民の皆様一人ひとりが実感いただけるよう創意工夫していくことが大事であると考えております。

一方で、本市の財政状況に目を向けますと、平成29(2017)年度の決算においては、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は101.7パーセントとなるなど、厳しい局面が続いております。 こうした状況の中、これからはじまる新たな時代に対応するためにも、持続可能な行財政運営の実現を図る観点から『「成長」と「健全化」が両立しうる財政基盤の構築』と『時代の変化と多様なニーズに対応しうる組織文化の確立』をめざし、「門真市行財政改善アクションプラン(スマートBiz★かどま)」を策定したところであり、これに基づく平成30(2018)年度から3年間の取り組みを積極的に進めてまいります。 この「スマートBiz★かどま」に基づいた取り組みを積極的に推進することで、「収支均衡の予算」を実現し、投資的な施策への財源をしっかり確保し、とりわけ未来を育むための投資に重点をおきまして、引き続き、地域に根差した子育て・教育施策の充実を柱としつつ、皆様にとって快適な住まいの環境となるよう、また、誰もが働きやすく、暮らしやすい環境の実現に向け、取り組んでまいります。

また、門真が、住みたいと選ばれるまちへと変わるために、市民の皆様としっかりと議論を重ね、市民の皆様の理想のまちを実現するための新たな指針となる門真市第6次総合計画を策定してまいります。 門真には解決すべき課題が多くありますが、新たな指針のもとに課題を一つひとつ解決し、しっかりチャレンジしていくことでさらにまちが発展するなど、将来への希望が持てる大きな可能性を見出すことができると考えております。 市民の皆様が希望を持てるまちの実現のために、新たな将来像を共有しつつ、移り変わる時代のさまざまな変化に適応できる自治体をめざし、市政が皆様の暮らしの支えとなるよう、全力を挙げて市政運営に努めてまいります。

それでは、平成31(2019)年度に取り組む主な施策について、ご説明申し上げます。

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