平成31(2019)年度施政方針 将来を担う子どもが育つ教育力のあるまち

更新日:2019年10月31日

次に、「将来を担う子どもが育つ教育力のあるまち」について申し上げます。

まず、子育て・教育環境の充実についてでありますが、保護者の経済的な負担を軽減し、全ての子どもが質の高い教育・保育・療育を受けることができる環境づくりをめざすため、平成29(2017)年度より、幼稚園、保育所、認定こども園、こども発達支援センターおよびそのほかの児童発達支援施設を利用される本市在住の5歳児を対象に利用者負担の無償化を実施しており、平成30(2018)年度からは対象範囲を4歳児に拡充しているところであります。平成31(2019)年度においては、国が10月より3歳児から5歳児の無償化を実施するところ、国に先行して4月より無償化の対象範囲を3歳児まで拡充するとともに、2号認定の児童の副食費についても市独自で無償化を行い、更に子育てしやすい環境づくりを推進してまいります。

保育定員の確保につきましては、平成31(2019)年度は、待機児童が多く発生している0歳児から2歳児の解消を図るべく、新規の小規模保育事業所の開設などにより保育定員の確保に努め、引き続き、「門真市子ども・子育て支援事業計画」に基づき、待機児童解消に努めてまいります。 併せて、本市独自の保育士等確保策として、保育士等養成施設の新規卒業者の就職および潜在保育士などの現場復帰への契機とするべく、保育士等就労奨励金の支給を開始するとともに、10月からは対象範囲を幼稚園教諭へ拡充してまいります。また、2020年度の実施に向けたリーフレットおよびポスターの作成、保育士等養成施設や駅構内へのポスターの掲示など、幅広い周知活動を引き続き行い、保育士および幼稚園教諭などの確保を支援してまいります。

さらに、女性の社会進出や就労形態の多様化により、保育のニーズなどが変化してきている中、今後の教育・保育の需給の動向や公立園の役割を見極めつつ、就学前施設としての公立園のあり方を検討してまいります。

また、「(仮称)門真市第2期子ども・子育て支援事業計画」策定に向け、平成30(2018)年度に実施しましたニーズ調査の結果をもとに、教育・保育の充実や、地域子育て支援の充実などをめざし、計画策定に取り組んでまいります。

次に、子育て支援環境および母子保健の充実についてであります。

将来を担う子どもを安心して産み育てることができるよう、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援体制のさらなる充実・強化が求められております。このことから、保健福祉センター内において、「子育て世代包括支援センター ひよこテラス」の運営を開始します。

「ひよこテラス」においては、新たに開設する「地域子育て支援センター ひよこる~む」の子育て全般にわたる相談機能とあわせ、従来から実施している母子保健に関する相談機能と効果的に連携することで、妊娠期から子育て期におけるワンストップの相談拠点としての機能強化を図ります。

また、産後の母子への支援の充実として「産後ケア事業」を新たに実施し、産後の母親の身体的回復のための支援、母親の話を傾聴するなどの心理的支援、新生児および乳児の状況に応じた具体的な育児指導やケアなどに取り組んでまいります。さらに、疾病や出産、看護などにより、児童を養育することが一時的に困難となった場合、児童養護施設などで養育を行うことができる子育て短期支援事業を実施してまいります。

次に、放課後児童クラブについてであります。

市内全小学校において実施している放課後児童クラブ運営事業につきまして、就労形態の多様化などに伴う「小1の壁」を打破し、子育て環境の充実を図るため、現在午後6時までとしている開設時間を午後7時までに延長いたします。

次に、子どもの貧困対策事業についてであります。

子どもの未来応援ネットワーク事業については、平成31(2019)年度以降も継続的に実施し、地域と行政が子どもを真ん中に置いた協力体制をより強固なものにして、支援を要する子どもや保護者の抱える課題を一つでも多く解消できるよう努めるとともに、子どもの健全育成を担う地域力の底上げを図ってまいります。

次に、児童・生徒の確かな学力の育成についてであります。

2020年の新学習指導要領への完全移行も踏まえながら、「子どもの夢と幸せをみんなで育む門真の教育」をめざして施策に取り組んでまいります。まず、昨年度に引き続き市費任期付教員の柔軟な活用および学校サポートスタッフの配置を行うとともに、新学習指導要領に即した授業づくりを推進し、児童・生徒の学力向上に努めてまいります。

また、市内全小学校に配置している外国語活動支援員の活用についてさらなる改善・充実を図るとともに、中学生への海外派遣研修を行う「めざせ世界へはばたけ事業」や、外国からの修学旅行生との交流を行う『「ようこそ門真へ」国際交流事業』を引き続き実施し、子どもたちの英語に対する意欲・関心を高め、小・中学校における英語教育の推進を図ってまいります。

次に、学校施設の充実についてであります。

平成30(2018)年8月の「門真市魅力ある教育づくり審議会」最終答申を踏まえ、門真の子どもたちが多様な人間との豊かなつながりを構築しながら主体的に学び合える学校環境づくりの実現に向けて設置した「門真市学校適正配置審議会」において、「小中一貫校」、「義務教育学校」などの考えも含めた学校施設のあり方やそれに伴う教育内容の検討を行う予定であります。

また、今後も安全・安心で衛生的な学校施設の整備に向け、トイレなどの改修をはじめ、ブロック塀の対応などに取り組んでまいります。

併せて、本市小・中学校のICT環境におけるネットワークセキュリティの強靭化と校内の無線LAN環境整備に着手し、各学校と教育委員会および関係各課が安全かつスムーズに連携できるネットワークの構築に向けて取り組んでまいります。

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