インターネットによる人権侵害をなくすために

更新日:2023年11月09日

インターネットによりコミュニケーションの輪が広がり便利になる一方で、インターネットを悪用した行為が増えています。

他人への中傷や侮蔑、無責任なうわさ、特定の個人のプライバシーに関する情報の無断掲示など、人権やプライバシーの侵害につながる情報が流され、広まっています。また、特定の民族や国籍の人々を排斥する差別的発言(いわゆるヘイトスピーチ)や、部落差別に関する書込みが問題となっています。

さらに、自殺を誘うような情報等、インターネット上の有害情報に起因して犯罪やトラブルに巻き込まれ、被害に遭うなどの人権侵害事案も発生しています。特定の個人や団体を誹謗中傷し、名誉を棄損する行為は犯罪であり、民事的責任だけでなく、刑事的責任を負うこともあります。

安易な書込みで他の人の人権を傷つけないために、インターネットの特性を踏まえた上で、インターネット上で起り得る人権侵害について理解を深め、ルールやモラルを守って利用するようにしましょう。

インターネットによる人権侵害を防ぐために

ネットにはうそや不確かな情報も

インターネットでは、自分の名前や顔を簡単には知られることなく発言することができます。

そのため、匿名性を悪用した人権侵害が発生しています。最近では、いじめなどの事件をきっかけに、インターネット上に、不確かな情報に基づき、その事件の関係者とされる人たちの個人情報を流す書き込みがされたり、誤った情報に基づいて全く関係のない人たちを誹謗中傷(根拠のない悪口や嫌がらせ)する書き込みがされたりしています。

インターネット差別書込みモニタリング事業を開始しました

門真市では、情報化の進展に伴い、深刻化しているインターネット上における掲示板等への差別的な書き込みや個人のプライバシーに関する情報の無断掲載等について、モニタリング(監視)を行い、悪質な書込みを発見した場合には、削除依頼を行う等、インターネット上の差別的な書き込みの抑止・削減につなげることを目的とするインターネット上差別書き込みモニタリング事業を令和5(2023)年4月より開始いたしました。

【モニタリングの対象】

門真市、門真市民に関わる人権侵害にあたるもののうち被害者が特定、判明できるもの

インターネットの特性を理解して利用しよう

インターネットでは、いったん掲示板などに書き込みを行うと、その内容がすぐに広まってしまいます。また、その書き込みをネット上から完全に消すことは容易ではありません。誹謗中傷や他人に知られたくない事実、個人情報などが不特定多数の人々の目にさらされ、そのような情報を書き込まれた人の尊厳を傷つけ、社会的評価を低下させてしまうなど、被害の回復が困難な重大な損害を与える危険があります。

また、このような人権侵害は、名誉毀損等の罪に問われることもあります。

侮辱罪の法定刑の引上げについて

インターネット上の誹謗中傷が特に社会問題となっていることを契機として、誹謗中傷全体に対する非難が高まるとともに、こうした誹謗中傷を抑止すべきとの意識の高まりから、誹謗中傷の実態への対処として、侮辱罪の法定刑の引上げが行われています。

〇「刑法等の一部を改正する法律」(令和4(2022)年法律第67号)(令和4(2022)年6月13日成立、侮辱罪の法定刑の引上げに係る規定は、同年7月7日から施行)

ネットの中にいるのは人と人

インターネットを利用するときも、直接人と接するときと同じようにルールやモラルを守り、相手の人権を尊重することが大事です。

お互いの顔は見えなくても、インターネットでつながった先にいるのは、心をもつ生身の人間であるということを忘れずにコミュニケーションをとりましょう。

インターネットは発信者が特定できないわけではありません。捜査機関等による発信者の特定は可能です。匿名の書き込みであっても、責任を持ってする必要があるということを覚えておきましょう。

ポイント

  • 他人を誹謗中傷する内容を書き込まない
  • 差別的な発言を書き込まない
  • 安易にあいまいな情報を書き込まない
  • 他人のプライバシーに関わる情報を書き込まない
  • 書き込みが不特定多数の人に見られる可能性があるということを意識する

「大阪府インターネット上の誹謗中傷や差別等の人権侵害のない社会づくり条例」について

令和4(2022)年4月1日、インターネット上の誹謗中傷や差別等の人権侵害を防止し、府民の誰もが加害者にもならないようにすることを目指し、「大阪府インターネット上の誹謗中傷や差別等の人権侵害のない社会づくり条例」が施行されました。

府民一人ひとりが加害者とならない意識をもち、誰もが被害に遭わないよう、命の尊さや人間の尊厳を認識し、全ての人の人権が尊重される豊かなインターネット社会を創りましょう。

インターネット上の誹謗中傷・トラブル相談窓口「ネットハーモニー」が開設

府では、インターネット上の誹謗中傷やトラブルに特化した専門窓口「ネットハーモニー」を令和5(2023)年11月6日に新たに開設しました。

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